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内心でこんな絵を描こうとか、あんな音楽を作ろうと考えていても,それだけでは著作物として保護されることになりません。なぜなら,頭の中にアイディアとして存在している段階では,②「表現したもの」と言えないからです。

つまり,こんな絵を描こうと考えていた構想とそっくりの絵がある日誰かによって描かれてしまっても,描こうと思っていた絵を実際に描いていない以上,著作権の侵害を主張することはできないことになります。

もっとも,「表現した」とは,物に固定化するまでは意味しません。曲をつくったとして,五線譜に記載しない限り「表現した」と言えないというわけではありません。即興の演奏や,踊りなどでも「表現した」ことに変わりはないと考えられます。

いずれにせよ,頭の中の構想にとどまる限り著作物該当性は存在せず,他人から認識できる形で②「表現した」ときに初めて著作物該当性が肯定されることになります。
したがって,著作権侵害に基づく差止請求権を行使する場合は,著作権が侵害されたと主張するより前の時点で,対象が②「表現」されていたことを立証する必要があることになります。

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