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著作権侵害の差し止めを請求するには,対象が著作物でなければならず,著作物とは,「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」とされており(著作権法2条1号),著作物の内容を分解したら4つの要素に分けて考えることが可能であることは前に述べたとおりです。

このうち①「思想又は感情」というファクターは著作物が積極的に何であるかを意味づける役割よりは,「思想又は感情」と呼べないような単なる事実の羅列などを著作物から除く方向で機能する側面が強いと考えられます。

したがって,機械的に記録した観測データなどの集積は,その記載になんら工夫のないデータの羅列である場合,著作物性が否定される場合もあり得ます。

もっとも,そのようなデータや事実の機械的羅列は,そもそも③「創作的」な表現と言えないという視点から著作物性を否定することもできそうです。

このように①「思想又は感情」という要素は,③「創作的」表現という要素に,著作物該当性を判定するうえで,その働きを包含されている側面が大きいものと考えられます。

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