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著作権法47条の2とデジタルデータの画素数2

著作権法47条の2において、商用サイトに商品画像などを表示する場合に著作権法違反を回避するには、技術保護手段を講じる場合は9万画素(例えば300ピクセル×300ピクセル(正方形の場合))、講じない場合は32400画素(例えば180ピクセル×180ピクセル(正方形の場合))という条件をクリアしなければなりませんでした。

では、この32400画素とは、サーバーにアップロードする画像ファイルの画素数なのか、クライアントコンピューターに表示される画像ファイルの画素数なのでしょうか。

この点、サーバーにアップロードする行為を複製と捉えれば、著作権法施行規則第4条の2第1項を素直に適用すれば、サーバーにアップロードされる画像ファイルがそもそも32400画素という制限を超えてはいけないことになります。

さらに素直に著作権法施行規則第4条の2第2項を読めば、サーバーコンピューターの画像を技術保護手段を講じないでクライアントコンピューターに接続されたディスプレイに表示する際は、クライアントコンピューターに表示された画像データに同条2項の規律が及ぶことになります。したがって、サーバーコンピューター上にアップロードされた32400画素を超えない画像データについて、htmlやcssなどの各種ブラウザ言語を用いて、クライアントコンピューター上に32400画素を超えない範囲で表示させる必要があるものと思料されます。

また、技術的保護手段を講じている場合も、サーバーコンピューター上の複製については同条1項の規律を受けて、サーバーにアップロードする著作物を複製した画像ファイルの画素数は32400画素を超えてはいけないことになりそうです。そのうえでクライアントコンピューター上に、htmlやcssで記述しブラウザにより補正させて9万画素を超えない範囲で拡大表示することが許されるに過ぎないことになりそうです。

もっとも、技術的保護手段を講じている場合にサーバー上にアップロードする画像ファイルが32400画素を超えてはいけないという規律は若干不自然であり、解釈の余地もあるものと思料されます。

上記が、サーバーに32400画素を超えないでアップロードされ、当該画像ファイルを100%の縮尺比率で表示した画像になります。画素数はサーバー上、クライアントコンピューター上ともに31622画素(163×194)です。32400画素を超えない場合の目安にしてください。


<追記>
なお、著作権法47条の2の適用については、こちらもご参照ください。

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