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インラインリンクとは、何か。

インラインリンクの疑問を解くために、まずは、ブラウザの歴史を振り返る必要があります。

なぜ、インラインリンクの話をするために、ブラウザの歴史を遡る必要があるのでしょうか。

実は、インラインリンクは、ブラウザの歴史的転換点になった技術であり、ブラウザ史という視点からも非常に重要な位置付けを与えることができます。

1990ー1年、ティム・バーナーズ・リーが、世界最初期のWebブラウザ、[WorldWideWeb](「ワールドワイドウェブ」)を開発しました。

このウェブ(W3)と同じ名前を持つ世界最初期のブラウザ「ワールドワイドウェブ」においては、「画像」と「テキスト」はバラバラに表示されていました(※1)。

テキストと画像を別々に表示されるのが閲覧の上で一定の不便を生じていたことは想像に難くありません。

そこで、テキストと画像を同時に表示したいという欲求が生まれたのは自然なことと考えられます。

この画像とテキストを同時に表示したいという課題を解決するための新しい技術を提案をし、それを実現する者が現れました。

後にインターネットの爆発的な普及を招いた、革新的Webブラウザ「NCSA Mosaic (エヌシーエスエー・モザイク)」の開発者、マーク・アンドリーセン氏です。

同氏のIMGタグに関する提案は、今日でもウェブにアーカイブされています。

マーク・アンドリーセン氏の提案において、同氏は、 「新しいタグ:IMG」と題し、「 新しいオプションのHTMLタグを提案したいと思います」(※2)と切り出しています。

続けて同氏は、以下のとおり述べて、新しいタグ、IMGについて紹介しています(※2)。

必須の引数はSRC = “url”です。 これは、ブラウザがネットワーク上から引用しようとするビットマップまたはピックスマップファイル を画像として解釈し、テキストの中のタグの位置に埋め込みます。
例は次のとおりです。

<IMG SRC = “file://foobar.com/foo/bar/blargh.xbm”>

 

(終了タグはありません;単なる単体タグです)。 このタグは、例えばアンカーのように、埋め込むことができます。

この、アンドリーセン氏の提案を組み込んだNCSA Mosaic (エヌシーエスエー・モザイク)が、今日のインターネットの一般への爆発的な普及の一因となったと言われています。

このように、マーク・アンドリーセン氏のIMGタグの構想を含んだ革新的Webブラウザ「NCSA Mosaic (エヌシーエスエー・モザイク)」は、今日のWebブラウザの基礎を築きました。実際にも、マーク・アンドリーセン氏は、後のネットスケープコミュニケーションズ社となるモザイク・コミュニケーションズ社を立ち上げています。そして、同社はNetscape Navigator (※3) を開発しています。

また、NCSA は NCSA Mosaic (エヌシーエスエー・モザイク)のライセンスをスパイグラス社に与えています。

さらにスパイグラス社からライセンスを受けたのは、かのマイクロソフト社です。

マイクロソフト社は、NCSA Mosaic (エヌシーエスエー・モザイク) のコードを元に Internet Explorer (インターネットエクスプローラー)を開発しました。

Internet Explorer (インターネットエクスプローラー)は、今日でもよく使われるWebブラウザです。

このように、現代のWebブラウザの基礎となったのがNCSA Mosaic (エヌシーエスエー・モザイク)であり、mosaic普及の一因となったのが、マークアンドリーセン氏の発案したIMGタグ、つまり、インラインリンクの技術といっても過言ではないのです。

テキストと画像を同時に表示するWebブラウザの登場により、ウェブサイトに雑誌と同等のメディアとしてのポテンシャルが与えられたといっても過言ではないと言えます(※4)。

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※1 なお、後にWebブラウザ、「ワールドワイドウェブ」も画像とテキストの同時表示機能を獲得するに至ったようです。

※2 英訳は弊所で付したものです。

※3 Beta 版では Mosaic Navigator。

※4 今日において、ウェブサイトなどデジタル媒体が雑誌などのこれまでの代表的メディアに取り変わろうとしている現実があります。

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